台風が近づいてきていますが、いかがお過ごしでしょうか?
気温とともに湿度があがることで皮膚病になったり咳や発作が出はじめたり・・
さまざまなご相談をお伺いしていますが、まずはエアコンの設定をドライにして湿度を下げるだけでもカラダへの負担は変わりますので、是非ご家庭の環境を整えて台風に備えていってくださいね!
先日ブログ【皮膚病・皮膚がんに!紫外線対策は?ハーブ(その2)】を投稿したところですが、今回はグリーンティについて、もう少し解説していきたいと思います!
そもそもグリーンティって何?
グリーンティとは、チャノキ(学名:Camellia sinensis)というツバキ科ツバキ属植物の葉っぱ(茶葉)をお湯で抽出したお茶(ティ):緑茶のことで、色が緑色なので欧米ではグリーンティと呼ばれています。
日本だとお茶のイメージが強いかもしれませんが、これはハーブ(薬用植物)の仲間なんですヨ。
★グリーンティはこの夏の時期にオススメのハーブ★
カラダの熱を取ってくれるし炎症を防いだり紫外線からも守ってくれるし、良いところづくし!
でも・・・・・
「グリーンティ(緑茶)を動物に与えるのは良くない」って聞いたことありませんか?
それはカフェインが含まれているからなのです。
では、
実際にどれくらいのカフェインが含まれていて、どれくらいだと危険なのでしょうか??
今回は具体的な与え方について解説していきます!
どのくらいの量なら平気?
緑茶にもいろいろ種類がありますね。
例えば、玉露・抹茶・煎茶・番茶・ほうじ茶など・・
(ちなみに、ほうじ茶と麦茶はオススメしていません。理由はそのうちに・・)
そのなかでもカフェイン量が最も多いのは玉露になりますので、まずはそちらを基準に計算してみましょう。
玉露茶100ml中に含まれるカフェイン量は大体160mgです(1)。
ワンちゃんによって個体差はあるのですが、飲んだときにカフェインのせいで興奮などといった症状が出始めるのが最低で体重1キロあたり20mgの量と言われています(2)。
(1キロあたり140mgという報告もありデータによってかなり異なるのですが、安全第一で考慮し最低量で計算してみましょう)
そのためこれを基準にして計算すると、5キロのワンちゃんが約60ml以上の玉露茶を飲んだら症状がでる可能性があるということになります。
では、煎茶や番茶だったらどうでしょうか?
100mlの煎茶には20mg、100mlの番茶には10mgのカフェインが含まれています(1)。
そうすると5キロのワンちゃんの場合、煎茶を500ml、番茶では1リットル以上飲んだら症状が出るかもしれない・・ということになります。
こんなに飲ませられますか?(汗)(-。-;
ちなみにこのデータは煎茶の場合、10gの茶葉を90度・430mlのお湯で1分間抽出させたもので、番茶の場合は15gの茶葉を90度・650mlのお湯で30秒間抽出させたものです。
カフェインはより高い温度のお湯、そして長時間抽出させたほうがより多く出てきます。
そのため、煎茶の濃度を濃くした場合には上記量よりももっと少ない量を与えただけでも反応が出てしまうかもしれません。
そのあたりは一応注意しておいたほうが無難です。
猫ちゃんの場合はどうでしょうか?
カフェインについてはワンちゃんよりも猫ちゃんのほうが多少敏感と言われていて、大体ワンちゃんの2/3量(1キロあたり100-150mg)で症状が出やすいと言われています(3)。
猫ちゃんに与える場合は、少し気をつけていったほうが良いかもしれませんネ。
でも当院でグリーンティをお勧めしていても、問題が出たことは1度もありません。
実際にどのくらいの量を与えたら良いか?という点については、メルマガやセミナーなどで紹介しておりますので、そちらを参考にしてください。
個人的に興味があり知りたい!という方は直接お問い合わせいただければ、ご相談に対応していきます。
さて、9月4日&9月5日に開催するWEBセミナー:ワンちゃん・猫ちゃんのための夏バテ対策ホリスティックケアでは、カラダの熱を取ったりデトックスに役立てられるハーブや薬味についてお話ししていきます!
難しくありません。
材料は基本的にスーパーやネットなどで簡単に手に入るものばかりです^^
そのほか、個人的なご質問についても盛り込んでお話ししていきますので、お申込みフォームの中にある項目で気になることなどお気軽にご記入くださいネ。
【犬猫栄養学の最新情報】や【手作り食を作る上でここだけは押さえた方が良いポイント】についても、ちょっとだけ触れる予定です♪
是非参考にしてみてください!
<参考文献>
(1)文部科学省「日本食品標準成分表2017」
(2)Cortinovis C and Caloni F. Householf food items toxic to dogs and cats. Front Vet Sci 2016; 3: 26.
(3)Josef M, Peters MD. Factors affecting caffeine toxicity: A review of the literature. ACCP 1967; 7(3): 131-141.
(旧ブログはこちら)
~動物たちが健康的に,毎日笑顔で過ごせますように~
ーホリスティック獣医Saraでしたー
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