こんにちは。
ホリスティック獣医Saraです。
皆さん、お元気ですか?
私は、先日もお伝えしたとおり、英国獣医薬草医学(ハーブ)マスタークラスを受けてきたのですが、その他にも獣医師専門のコースを受けていて良い刺激を受けています^^
詳細は今後動物のためのハーブ講座を開催する予定ですので、そちらでお伝えしていければと考えていますが、さらに日々グレードアップしてご相談いただいている飼い主さまへはハーブ入りレシピなどをご提案していますので、少しずつ当ブログでもハーブの使い方などについて載せていきますネ(ただし、かなりスローペースにはなりますが^^;)
ちなみに、イギリスではやはりハーブの利用が盛んで、ハーブチンキやサプリメントなどを日常的に処方している先生もいらっしゃるので、今回はディカッションに参加して、先生方の経験も聞いてとても勉強になりました。
さて、今回は秋にお勧めのハーブについて
ミルクシスル(マリアアザミ)です。
ミルクシスルとは?
キク科オオアザミ属の2年草で、ヨーロッパに広く自生しているのですが日本でも帰化植物として分布しています。
その有効成分はシリマリンと呼ばれるフラボノイドの一種で、主に種子が利用されますが、花、葉、茎、根など全て食べることが可能です。
秋といえば、食欲の秋!
私も最近食欲が増しているような気が・・笑
皆さんはいかがでしょうか?
実は、秋や冬に栄養を蓄えようとして食欲が増すことは、私たち人だけに起こることではなく、動物でも同様の現象がみられることが知られています(1)
(ちなみに、1年を通してみると、6~8月(特に7月)にかけて食欲は落ちやすくなると言われていますので、夏バテで食欲が落ちる逆のパターンもあります。覚えておいてくださいネ)
ミルクシスルの働き
なぜミルクシスルをお勧めするのか理由についてお伝えしますと、以下の点が挙げられます
◆肝臓の機能を高めて解毒を促す
◆胆汁の排泄を促し消化を助ける(食べすぎによる胃もたれにも最適)
◆腎臓の酸化によるダメージを防ぐ
◆血液中の脂質の代謝を促進
◆コレステロールの調整
などなど
※ちなみに、ミルクシスルは糖尿病や抗がん剤治療中の肝臓保護にも使え、用途は多岐にわたります(2)
また中医学ではミルクシスルは陽性食品に分類され、身体を温めると言われています。
ちょっと苦いので、健康促進目的で使う場合は食事に直接混ぜて少量でもよいのですが、量を多くすると嫌がり始めることがあります。
そのため治療目的で使う場合は、味を考慮されたチンキか、サプリメントとして錠剤かカプセルに入れるなどして与えるのがお勧めです。
(味に対する反応は本当にさまざまで、苦くても全く気にしないワンちゃんもいます・・)
今、ペットの世界でも肥満が問題になっていますからネ。
メタボ対策にもお勧め!
でも、食べすぎには要注意ですヨ。
運動もきちんとしましょう。
参考にしてみてくださいネ
それではまた!
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ぜひ参考にしていただければ幸いです。
~動物たちが健康的に,毎日笑顔で過ごせますように~
ーホリスティック獣医Saraでしたー
(こちらの記事は旧ブログ内容を更新したものです)
<参考文献>
(1) Serisier S, Feugier A et al. Seasonal variation in the voluntary food intake of domesticated cats (Felis Catus). PLos One 2014; 9: e96071.
(2) Skorupski KA, Hammond GM, et al. Prospective randomized clinical trial assessing the efficacy of Denamarin for prevention of CCNU-induced hepatopathy in tumor-bearing dogs. J Vet Intern Med 2011; 25: 838-845.
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